ミツバ

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採算性は抜群。間引きながらどんどん使ってしまえ

優れた採算性!

シソと並んで家庭菜園での採算性が高い作物である。

スーパーのミツバはちっぽけなパックで98円ぐらいはする。一度にたいした量を消費しないのに日持ちしないから、すべてを買ってすますとなると相当な出費になる。

いっぽう、ミツバのタネは1袋100円強といったところ。これで1年以上持てあますほど収穫できるぞ。タネは1、2年は十分使えることが多いが、要らないタネを保管しておくのも面倒だ。近所に「おすそ分け」してあげれば、少しは「いい男」になれるだろう。

自家栽培なら必要なときにつみ取ればいいんだから、保存の問題も発生しない。雑煮のつゆを温めている間に必要な分だけ摘んでくればいいから保管場所も不要で合理的だ。

種まき

真夏と真冬以外ならいつでもまける。シソと違って収穫はほぼ通年可能だ。

地植えできるなら直まきしてしまってもかまわないが、4~5月にまくとナメクジの餌食になる。春はポットやトレーで育苗してから定植したほうが無駄がない。筆者はブロック塀にかけたハンギングで育苗している。

一気に発芽する

発芽したら順次間引く。ていねいにやれば間引いた分も移植できるぞ。根が絡まっていたりするから小さな移植ごてを垂直に差して、土ごと切り取る感じだ。

乾燥を嫌うが、ナメクジの襲来する時季にはやや水を控えるのも手だ。多少しおれることもあるだろうが、ミツバはヤワじゃないぞ。ナメクジにやられて丸坊主になっても復活することすらある。

復活した様子

土はなんでもいい。買うならいちばん安い園芸用土で十分だ。ミツバごときに金なんかかける必要はない!

生育に応じて適宜種まきをして、新鮮なミツバを供給できる体制を整えたいところだ。

育て方

発芽は日なたでさせたほうが早い。その後の生育も、日なたのほうが早い。しかし、食べるときまでずっと日なたで育てると硬くなるし風味もいまひとつだ。とくに夏の場合、ある程度育ったらかんかん照りになるところからは移動させたほうがいいな。肥料はやりたければ適当に与えてもいいが、あんまり必要性はないぞ。だいたい、ミツバの分際で肥料などぜいたくだ。

害虫

前述したように、小さいうちはナメクジにやられやすい。日ごろからコウガイビルを丁重にもてなしておく必要がある。

クロイロコウガイビル

クロイロコウガイビル。ナメクジをよく食べるぞ

収穫

食べたいときにどんどん摘んで食べるだけ。

こぼれ種

「こぼれ種」からも勝手に生えてくる。が、これで間に合わせようなどとケチくさい考えを起こしてはいけない。タネからまき直せ

こぼれ種から発芽したものは風味が落ちるから、見つけ次第引っこ抜くように。

野生のミツバ

さらに、油断をしていると野生化する。

野生化した三つ葉

野生化したミツバは巨大だ。ビールの空き缶に注目。

野生化したミツバは生意気に花まで咲きやがる!しかし、香りもなくてミツバとしては「戦力外」だ。

開花

花といってもこんなもんだ。