道志導水路

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取水口

アクセス難度
装備:なし
道路:山岳路、狭小区間
交通機関:実用困難
行動:0/100

道志川の水を宮ヶ瀬ダムに貯水する。宮ヶ瀬ダムに貯めた水は必要に応じて道志川に戻す。神奈川県が水不足知らずでいられるこの仕掛けを支えているのが、2つの導水路である。
導水路の果たす役割の解説は、宮ヶ瀬ダムのサイトがわかりやすい。県内の河川やダム、導水路の関係は「神奈川の水利用と総合運用のしくみ」の下の方にある図で把握できる。

このページでは道志川の水を宮ヶ瀬湖に取り入れる道志導水路を見ていく。
取入口は道志ダム上流の奥相模湖湖畔にある。この地点だ。

しかし、取入口への道路は立入禁止のようだ。とりあえず現地に赴いて調査する。
GoogleEarthで予習したとおり、取水口への管理道路には入れない。その代わり、右側に農道のような小道が続いている。特に立ち入りを制限している様子もないこちらを進んでみる。
管理道路はゲートで封鎖されている

この日は一部ぬかるんでいたが、それほどひどい状態ではなかった。靴がやや汚れる程度で通過できた。この道には定期的に自動車が入っている様子だ。
林の中に続く農道

道志ダムの一部が見える。真冬になれば、もう少し見通しがききそうだ。
谷間に道志ダムの施設が見える

ゲートから歩いて5分ぐらいで農道には橋が架かっている。橋の先は行き止まりだ。
そして左下に、見えてきた。
農道の終端には橋が架かっている

ここも水は澄んでいる。取水口の公開を切に希望する。
道志川沿いに取水口の建物

対岸から取水口を俯瞰できないか、スポットを探した。しかし、通行止めであった。ゲートが設置されているが、開いている。
対岸の道路は通行止め

せっかくゲートが開いているので、少し進んでみた。道路のコンディションはよろしくなさそうだ。視界が開ける地点も期待できそうにないので、退散。
ゲートを突破してすぐ

放水口

アクセス難度
装備:なし
道路:山岳路、狭小区間
交通機関:なし
行動:30/100(山歩き、道標未整備、ヤマビル注意)

奥相模湖の取入口からは約8kmのトンネルで道志川の水を送っている。放水口は宮ヶ瀬ダムに注ぐ早戸川を遡ったこの地点にある。Googleマップには地点名の記載はないが、『山と高原地図』によれば八丁橋という地点らしい。

では、道志導水路の放水口を見ていこう。

GoogleEarthの航空写真からも確認できる樋のようなコンクリート構造物がこれだ。水はここから流れ出している。
樋のようなものから放水

手前には旧道のものと思われる橋が残っている。周辺は釣り場として好まれているようだ。装備と川の水量次第では河原に下りて放水口直下まで行けるかもしれない。
放水口が流れ込む早戸川

木々の間から流れている水量を確認する。この手前、つまり写真を撮っている地点の真下に導水路トンネルの出口があるはずだ。
しかし、こちら側からトンネル出口を見ることはできない。そこで、対岸からこちらを見ようと試みた。
放水口の水流は見えにくい

早戸川の上流側に200mぐらい進むと対岸に渡る橋がある。あいにく車両通行止だが、放水口の対岸まではたいした距離ではないはずだ。
対岸へ渡る林道の橋はゲートで封鎖

向こう側に続く道路を歩いていく。念のため熊よけ鈴は装着していった。
早戸川沿いの両側に林道

9月ではまだ木の葉が多すぎて、放水口は見えにくい。冬になればもう少し見通しは効きそうだ。
木々の間から道志導水路放水口が顔を出す

日を改め、宮ヶ瀬湖の貯水率が低下した日に、放水口直下の早戸川に下りてみた。右側から流れ落ちているのは、水位が低いときにだけ見られる八丁の滝だ。経路は八丁の滝のページに掲載している。
威勢よく放水中
放水を知らせるサイレンが設置されている