地形図とダム湖

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洪水調節(治水)の目的を有するダムは、洪水に備える季節とその他の季節で、貯水容量が変動する。神奈川県内では城山ダム三保ダム、そして宮ヶ瀬ダムが該当する。ダム湖の水位もそれに合わせて上下する。
では、水位の上下により湖岸が変化するダム湖は、地形図上でどのように描かれているのだろうか。

城山ダム・津久井湖

城山ダムと貯水池である津久井湖。地形図データによる湖面の標高は城山ダム近くに一部121.8mと表示される地点があるが、大半の湖面の標高は125mである。津久井湖の常時満水位は標高124m、6月1日から10月15日までの洪水期制限水位は120m。地形図は常時満水位を元に作成されている模様。


出典:国土地理院

三保ダム・丹沢湖

三保ダムと貯水池である丹沢湖。地形図データの湖面の標高には地点によって若干の差異が見られるものの、おおむね321m前後である。丹沢湖の常時満水位は321.5m、6月15日から10月15日までの洪水期制限水位は316.8m。地形図は常時満水位を元に作成されている模様。


出典:国土地理院

宮ヶ瀬ダム・宮ヶ瀬湖

宮ヶ瀬ダムと貯水池である宮ヶ瀬湖。
地形図データの湖面の標高は、ほぼ全域で275.4mと表示される。宮ヶ瀬湖の常時満水位は286m、6月16日から10月15日までの洪水期制限水位は275.5m。地形図は洪水期制限水位を元に作成されている模様。


出典:国土地理院

地形図では、宮ヶ瀬ダムのみが洪水期の水位で描かれているようだ。「だから何だ?」とか訊かれても困るけどね。