相模大堰

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大山を見上げるロケーション宮ヶ瀬ダムの水を活用するために建設された。相模川水系-宮ヶ瀬ダム-相模大堰の組み合わせと、酒匂川水系-三保ダム飯泉取水堰の組み合わせは対をなしているともいえる。
両水系におけるこれらの施設の開発に関連して、相模川水系と酒匂川水系で取水された水が導水管で結ばれ、相互に融通しあえるようになった。神奈川県の水不足に対する備えを強化している施設といえる。

見学ポイントは大山をはじめ丹沢の山並みを背後に仰ぐ左岸(下流に向かって左、海老名市側)がよい。JR相模線、社家駅からは歩いても10分とかからない。社家駅の北側の道路から川に向かうと河川敷にクルマを乗り入れることもできるが、ホコリだらけになるので注意が必要だ。

相模湾に注ぐ河口からは12km。
12キロ

丹沢、大山の背景がこの施設のハイライトだ。1998年竣工の近代的な建造物と、相模国ならではの風景が組み合わされる。
丹沢の山並み
そして大山

近隣で相模川を渡ることのできる橋は、上流側が相模大橋、下流側が戸沢橋で、かなり離れた場所になってしまう。例年夏に開催される公開時には、この管理橋(495m)を渡ることができる。
対岸となる右岸(厚木市側)から見学するには、かなりの回り道をしなければならない。右岸から見学する場合には、酒井スポーツ広場を目指す。
管理用通路

右岸のほうが河川敷は広いようだ。そして設備にはより近づけるようで、迫力が感じられる。
右岸の河川敷
機器が設置されている
施設により近づけ、迫力がある
ゲート

寒川取水堰と同様、魚道も整備されている。魚を目当てに、鳥が集まる。
魚道の一部
魚を狙い集まる

施設公開日

以下は公開イベント「みずきフェスタ」の日の模様だ。2017年は6月3日(土)に開催された。管理用通路も開いていて、海老名市側と厚木市側を往復できる。
管理橋を渡る

管理橋上のゲート操作室も一部公開している。
ゲート操作室
巻上機も巨大

そして管理橋から見下ろした魚道。外側は流れが緩やかで小さい魚が遡る。内側は流れが急で、大型の魚が通る。ハシゴが設置されたところの下にある観察室に入ることができる。
左岸の魚道

内側の魚道の観察室。
思ったよりも深い
150mm厚のアクリル板で仕切られている。
厚みを表示
キター!
何度もトライする

外側の流れが緩やかな魚道。
ぜんぜん波立っていない

右岸(海老名市側)にある相模取水施設の沈砂池も見学できる。
機械らしいものものしさ
沈砂池は4槽並んでいる。奥の建物には管理室があり、下層には導水ポンプ室が設置されている。
沈砂池と管理棟
右側に立っているのは「仔アユ回収装置」なるもの。取水口から鮎が入り込んでしまうそうだ。
電話ボックスぐらいの箱

施設やイベントの情報は神奈川県広域水道企業団のサイトを参照。