海じまい 葛西 暢人 9年前 今年も海は閉店の季節になった。海の家も撤去が始まった。 毎年、建ちはじめたときには鬱陶しいなと思うけれど、撤去が始まるとなんとなく寂しい。例年9月1日ごろは、まだまだ日差しも強くて気温も高い。日中はイヤっていうほど暑い。しかし、海の家が撤去されていく風景は、とても秋めいて見える。 什器も搬出されて、どこも中はがらーんとしている。毎年やっているのだろうが、朝から昼まででここまで片付くんだから、じつに手際がいい。 これから本格的に建屋の取り壊しが始まる。冬の間は資材をどこに保管してあるのか、見に行ってみたいものだ。 西浜も東浜と同様に海の家は閉店だ。もはや屋根と骨組みぐらいしか残っていない。 久しぶりの休みなのかな。従業員らしい若いのが遊んでいる。 ゴミは結構流れ着いている。台風のせいかもしれない。 浜の様子。9月に入るととたんに、客はいなくなるものだ。 海水浴場の仕切り。これもそろそろ撤去だ。 江の島灯籠も終了して、裏道に並べられている。 いかにも昭和臭いこういう看板に、来年も出会えるのであろうか。