エノシマニア

明神ヶ岳

腰越漁港から江の島と明神ヶ岳下から見えるんなら上からも見える。実際には樹木に遮られたりすることも少なくないが。2017年の元旦に腰越漁港から眺めた明神ヶ岳に登ってみる。
例によって最短距離のコースを選んでいる。南足柄市のサイトに掲載されている「矢佐芝コース」である。その名のとおり矢佐芝という集落が登山口だ。Googleマップで出発点にしているところまで、クルマで入ることができる。

しかしこのコースはクルマやバイクがないと歩く距離がかなり長くなってしまう。その代わり、単純往復ではなく帰りは強羅のほうに抜けるコースを選べるのだが…。

トイレは八坂神社の前にある「矢佐芝自治会ふれあいトイレ」が最後である。神社にお参りして山の安全を祈願しておくとしよう。

八坂神社から山のほうに進んだ右側に二宮金次郎腰掛け石がある。学校の校庭によくあった二宮金次郎像は戦前のものが多いらしいが、こちらの像は平成22年のもので新しい。このあたりに二宮金次郎が柴刈りに来ていたそうだ。

林道ゲート前に4、5台駐車できる。ゲート手前に500mぐらい未舗装の区間があるが、ここまでの道路はほとんど舗装されている。


ゲートを過ぎて、林道を100mぐらい歩くと登山道の入口がある。林道はここで洗い越し(橋が架かっていおらず路上を川が流れている)になっていて、沢の水もくめるが、飲用できるかどうかは不明である。富士山型の指導標がお茶目だ。
登山口からしばらくの間は杉や檜の植林で、景色には恵まれない。


最初のビューポイントは見晴台という地点である。大山から塔ノ岳、丹沢山、蛭ヶ岳、そして檜洞丸まで、丹沢の山並みが一望できる。
相模湾もよく見えるが、どうやらここからの江の島は山に遮られてしまうようだ。

見晴台からは200m程度林道を歩き、再び登山道に入る。赤い指導標から階段を上る。



笹藪の中に登山道が付けられている区間が多いが、迷いそうなところには指導標がある。


標高800m前後からは針葉樹の植林もなくなり、広葉樹の林も増えてくる。紅葉の季節はすごいだろうな。

標高およそ1100mの地点で尾根に出て、強羅のほうや明星ヶ岳から登ってきた登山道と合流。

奥のほうから登ってきた。

稜線の登山道も秋はとてもきれいそうだ。

いよいよ山頂も目の前だ。ここまでの経路はとても歩きやすかった。ロープやクサリで登るような危険箇所はなく、ほとんどが土の上を歩ける登山道である。高低差がある区間も道がジグザグに付けられていて勾配は緩い。

しかし、この日は山頂直前のぬかるみがひどかった。登山道が乾いていれば数分で歩けるはずのラスト300mに20分ぐらいかかってしまった。

さて、江の島が見える地点は山頂の若干手前に2カ所ある。まずは大雄山最乗寺からの登山道と合流するあたりだ。この写真では見えないな。

これでどうだろうか。

まだ見えない!という方がいらっしゃるといけないので、写真に補正を加えてみた。

次のポイントは山頂直前で登山道をやや外れたところになる。この写真の奥に進むと相模湾が見渡せる。

見えるでしょ?

補正した絵も加えておこう。
この日はピーカンの晴れで、絶対いけると思っていた。しかし、天気というのは難しいものである。

相模湾方面はやや霞んでいたものの、富士山の方向は予想どおりクリアな視界が広がっていた。南アルプスもくっきり見える。

富士山も見えないような日でも、明神ヶ岳からは真下に大涌谷が見える。写真をクリックして大きい絵を表示すると、谷を渡る箱根ロープウェイが見えます。

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