塔ノ岳へクルマで行く場合の最短経路になる天神尾根は、『山と高原地図』では点線で描かれている。登山道が荒れていたり、分かりづらかったりで、初心者には要注意とされているコースである。
駐車スペースがある標高570mの戸沢出合から、塔ノ岳へのメジャールートである大倉尾根と合流する1120mの地点まで、直線距離は1kmに達しない程度しかない。最短距離で標高を稼ぐために、急な登りが続く。
『山と高原地図』で実線で描かれている主要なコースなら、初心者でも書かれている時間の5割増しぐらいで考えておけばよいが、点線ルートは査定が甘い傾向がある。調査が行き届いていないのかもしれない。天神尾根の下りは45分とされているが、初心者がこの時間で下りるのは絶対無理だ。下りで使うのは危なっかしい。
最初の写真を撮影した標高945mの地点をはじめ、尾根上に江の島が見えるポイントはいくつかある。