村役場の前には獅子頭共用栓が据えられている。
明治20(1887)年に給水を開始した水道事業であるが、当時は各家庭に水道を引く時代ではなかった。横浜市内にはおよそ600基の獅子頭共用栓が設置され、水を供給していたという。
横浜市内で水を吐き出していた獅子頭共用栓が昭和57年に道志村に寄贈され、道志村役場の前で源流に近い水を吐き出している。よく見ると怖い顔をしている。まさか源流近くに連れてこられるとは、思いもよらなかったことであろう。
道志村にはやけに石碑が多い。役場の前もこのとおりである。由来を見るとそれぞれ楽しめる。
役場で観光案内をもらい、源流に向かっていく。
道志村役場から道志川を4kmぐらい遡った四里塚にも獅子頭共用栓が設置されている。こちらは水は吐き出していないが、役場前のものよりもコンディションがいいようだ。クルマは隣接する水源の郷やまゆりセンターの駐車場に停められる。