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鳥ノ胸山

アクセス難度
装備:トレッキング
道路:山岳路、狭小区間
交通機関:実用困難
行動:40/100(登山道、急峻、クマ注意、徒歩2時間以上)

「道の駅どうし」の背後にそびえるあの山が鳥ノ胸山とんのむねやま。山頂からは道志の森が一望できる。その道志の森のかなりの範囲は、横浜市水源かん養林になっている。
横浜市がこの森を取得してから今年(2016年)で100年。森の役目は横浜市の水源だけかと思えばさにあらず。神奈川県のほかの地域も、この流れの下流で合流する相模川から取水している。横浜市以外の神奈川県民は、横浜市が100年前に取得しておいてくれた道志水源林のご相伴にあずかっているわけだ。

というわけで、毎日飲んでいる水道水のありがたさを再確認するために、道志水源林を俯瞰する鳥ノ胸山に登ってみる。
経路はこんな具合である。例によってちんたら歩いている。雲が移ろうのを眺めて山頂に1時間滞在したうえ、下りは撮影が多かった。あまつさえ下山時はポケモンGOをやったりもした。そもそも今日の目的は山に登ることではないからいいのだ。

「道の駅どうし」のいちばん東側にある「かっぱ橋」を渡る。「合羽橋」ではないから、食器や調理道具は売ってないよ。そうだ。道の駅どうしは山間にもかかわらず結構広い。かっぱ橋に近いのはいちばん奥の第3駐車場だ。第3駐車場はわりと空いていて、気兼ねなく山の準備もできよう。

橋を渡るとゲートがあるが、施錠はされていない。通り抜けは自由な様子だが「開けたら閉めろ」であろう。この先しばらく、キャンプ場の中を登っていく。

しつこいぐらいに指導標や「鳥ノ胸山→」の張り紙があるから、迷うことはない。

林道の突き当たりからは植林の中の登山道だ。

回り道して登ってきた別の林道と合流する。『山と高原地図』では「林道出合」という地点だ。

すぐに林道は崩壊。再び登山道に入る。

標高1000mぐらいまでは針葉樹の植林が続く。

やや急なところもあり、ロープが設置されている。登りよりもむしろ下りに気を遣う。

富士山が見え隠れするが、樹林越しだ。すっきり見通せるポイントは山頂までお預け。

山頂手前、標高1150m地点で尾根に出る。鳥ノ胸山は右方向だが、ここから登山道を離れ左方向に50m前後寄り道すると、素敵な林がある。

このような感じ。

山頂への最後の登り。ロープが設置されているところもあるが、登りは要らないだろう。下りはロープを使ったほうが確実。

山頂から道志の森を見渡す。この眺めが鳥ノ胸山に登った主な目的である。富士山は主たる目的ではない。富士山の左のほうは甲相国境尾根で、水源林を通って登る菰釣山などが連なっている。

西のほうは見晴らしがきくが、丹沢主脈を見渡せるはずの東側は植林に遮られてしまうのが残念だ。

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