20世紀終わりにルノーが「最後っ屁」のようにひり出したトンデモ車、ルノー・トゥインゴ(初代)。この個体の塗装は所有者の趣向によるものであるから、追求しない。形がホンダ・ドゥデイにそっくりなことも、咎めやしない。機能を追求していけば似た形になることは少なくない。ルノー・5とダイハツ・エッセだって似ているが、どちらもいい車だ。
狂っているのは右ハンドルにできない設計。左側通行右ハンドル市場は、日本を抜いたとしても東南アジアやインド亜大陸で馬鹿にできない規模がある。グローバル化がいわれ出した時代にこういうモノ作りをしてはいけない。
この車の生産が続いている途中で、日産・ルノーの提携が開始された。
撮影:1994年8月 撮影地:マイセン、ドイツ