どうしてこんなに人気なのか、さっぱり分からなかった。丘の上に菜の花畑を作っただけじゃないか。しかし、花の季節に訪れてみて、さまざまな「ウケる」仕掛けが施されていることに気が付いた。
天気がよければ、相模湾の向こうは伊豆大島だ。そして画面右側に富士山を仰ぐ。画面左右方向に不自然に整えられた菜の花が、富士山や箱根の山並みをを背景としたときに、奥行きのある菜の花畑を見せてくれる。冒頭の写真はそのような構図で撮ったものだ。
それゆえこのように、ゾロゾロと。
構図はほかにもさまざまに楽しめるのだが、展望を遮る樹木は適度に枝打ちされていたりもする。撮影スポットとしての「お膳立て」の巧みさが、吾妻山公園を名所に仕立てたのであろう。
望遠鏡も無料。
例年1月から2月にかけて、菜の花畑と富士山の撮影を楽しめる。
標高136mの、山というほどでもない吾妻山だが、運動不足の人にはこたえるかもしれない。