塔ノ岳から鍋割山まで、鍋割山稜には江の島が見えるポイントがたくさんある。天気が良ければ江の島だけでなく、伊豆半島や真鶴半島から、三ノ塔越しの三浦半島、房総半島まで、ぐるりと相模湾を見渡せる。
手前に見えている小屋は花立山荘。ここを経由して上ってくる大倉尾根の登山道は、標高差が大きくて距離も長いが、とても整備されている。とりあえず山歩きをしてみたいという場合にもオススメだ。鉄道とバスを乗り継いで登山口に到達することも容易である。
花立山荘の奥は三ノ塔で、山頂には避難小屋が見える。
ブナの林がそれなりに残っている。植林も多い丹沢で、ブナ林は貴重だ。
大倉尾根に比べると登山客は格段に少なくなるが、登山道は十分整備されている。小さなアップダウンを繰り返す鍋割山稜を新緑や紅葉の季節に歩くと気持ちがいい。
「小丸尾根分岐」から少しだけ小丸尾根(二俣方面)に入ったところが、相模湾の眺めはいちばんだと思う。ここには三ノ塔、大山、そして相模湾と江の島の眺めがある。コラっぽいけど実写です。
山小屋の鍋焼きうどんが有名である。1000円也。具材もいろいろ入っていて、場所を考えたら非常に良心的なお値段!
小屋番のおじさんがめんつゆをドボドホ入れている様子は見なかったことにしておこう。というかむしろ、めんつゆのほうが担ぎ上げる手間は大変だと思います。私だったら山で出汁をとるか、粉末を使うと思うね。
今回のルート。
二俣から小丸尾根を登り、小丸尾根分岐から大丸に立ち寄って鍋割山、後沢乗越を経由して二俣に戻った。
小丸尾根は2017年1月まで通行止め→3月31日まで通行止め延長
小丸尾根も悪くない。登りなら尾根から外れずに、人が歩いた形跡のあるところを歩けば迷わない。が、下りに使うのは初心者にはお勧めできない。
今回下りに使った後沢乗越を経由するルートなら、まず迷うことはない。その代わり、途中で小さな沢を通るので、雨上がりはやめたほうがいいですね。