大山

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江の島、三浦半島、房総半島が折り重なるように展望できる江の島を眺める地点のなかでも、大山は外せない。大山詣りの人たちをはじめ、古来より多くの人びとがここからの江の島を目にしてきた、由緒あるビューポイントである。江戸期になると大山詣と江ノ島詣が組み合わされて楽しまれたぐらい、両者には縁がある。
この日は三浦半島も、房総半島も見渡せた。

手前には相模川が流れる相模湾に流れ込む相模川。その背後に江の島と三浦半島。相模国を象徴する展望である。

山頂に設置された方位盤山頂ではおなじみのアイテム、方位盤。


初めて登るなら、ケーブルカーも使えて下社にも参拝できる表参道を登るのがよいだろう。
しかし、手っ取り早いのはヤビツ峠からイタツミ尾根を登る経路である。表参道でケーブルカーを利用しても、山上駅である阿夫利神社駅の標高は678mであるが、ヤビツ峠は761m。登り始めの標高には100m近い差があるのだ。
ヤビツ峠まではクルマで行ける。駐車場もあるが、台数が限られる。峠の前後で路肩が広めのところに駐車する分まで含めても、40台分ぐらいだ。春秋の週末は夜明けとともに到着できるようにすべし。

ヤビツ峠バス停と指導標ヤビツ峠までは秦野駅からバスも出ている。週末や休日にはいくらか増便されるが、本数はとても少ない。平日は朝夕各1便、2往復である。混雑する時季の週末や休日には同じ時間に増車される。今年の春の大型連休には4台出した日もあったそうだ。バスで行くなら、同じ道を戻る必要はない。帰りはケーブルカーで表参道を下るのが楽かもしれない。

丹沢表尾根と富士山大山山頂からの富士山の見晴らしは、樹木に遮られて今ひとつだ。しかし、ヤビツ峠からイタツミ尾根を登ってくると、ケーブルカーの駅からの表参道が合流する地点のすぐ手前に絶景スポットがある。遠くに富士山、左下側から二ノ塔、三ノ塔、うんと遠くに南アルプス、そして手前側に大倉尾根、塔ノ岳と山並みが並ぶ。


このあたりだ。

雪のない季節の富士山富士山をアップ。

雪化粧した富士山冬、12月終わりの富士山。

分岐点の指導標ケーブルカーの駅から表参道を上ってきたら、この指導標のところを少しだけ「ヤビツ峠」方向に寄り道する。30mぐらいで上の写真のポイントに到着するが、立ち寄る人はわずかだ。
富士山の話は江の島の展望というテーマからは外れるが、江の島、大山、富士山は常に3点セットで好まれてきた。せっかく大山に登ったら、この地点に行かない手はないのだ。

イタツミ尾根からの江の島ヤビツ峠からイタツミ尾根を登りはじめた標高およそ800m地点。標高が違うと見え方も変わる。