シソ(紫蘇)

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シソ

優れた採算性!

旬であっても家庭菜園のほうがはるかに低コストで栽培できる作物もある。その代表格がシソであろう。

スーパーのシソはほんのちょびっとを輪ゴムで束ねて48円ぐらいはする。一度にたいした量を消費しないのに日持ちしないから、1シーズン分を買ってすますとなると相当な出費になる。

いっぽう、シソのタネは1袋100円強といったところ。これでも1シーズンでは持てあましてしまうほど採れる。余ったタネは翌年も十分使えることが多いが、冬場に要らないタネを保管しておくのも面倒だ。近所に「おすそ分け」してあげれば、少しは「いい男」になれるだろう。

自家栽培なら必要なときにつみ取ればいいんだから、保存の問題も発生しない。そうめんをゆでている間に必要な分だけ摘んでくればいいから保管場所も不要で合理的だ。

種まき

気温が上がらないとダメ

寒さにはめっぽう弱い。春先に慌ててまいてもぜんぜん発芽しない。いつまでたっても発芽しないのを待っているのは精神衛生上好ましくないから、ゴールデンウィークが最初のまきどきだ。それ以降なら多少時季が遅れたってかまわない。

土はなんでもいい。買うならいちばん安い園芸用土で十分だ。シソごときに金なんかかける必要はない!

収穫できる期間を長くしたければ、6月、7月にもまく。これで10月ぐらいまでいけるな。

慌ててまいても育たんよ

育て方

気温さえ高くなってくれば放っておいてもぐんぐん育つ。肥料はやりたければ適当に与えてもいいが、あんまり必要性はないぞ。だいたい、シソの分際で肥料などぜいたくだ。

ワッサワサ

害虫

5、6月のうちは相当虫に食われるが、気にするな。7、8月になれば、シソの生育のほうが早いから、虫食いは気にならなくなるぞ。

収穫

食べたいときにどんどん摘んで食べるだけ。

葉と実

花を咲かせると香りが落ちる。シーズン前半の7月ぐらいまで、花芽は見つけ次第摘んでしまえ。

言うまでもないが、実は実で天ぷらにしてもうまいし、いろいろ用途がある。8月ごろシーズン終了が近づいてきたら、花芽を摘んで葉を食べる用途に使い続ける株と、花を咲かせて実の収穫用にする株を分けてもいいだろう。

交雑

シソ科の植物はたいへんな助平であり、油断をするとどんどん交雑する。

交雑してできたタネから芽が出始めると想像しただけで恐ろしい世紀末が到来するから、十分な注意が必要だ。葉の形状はそっくりでもまったく香りがないシソや、やけにゴワゴワしているシソが食卓に並んだときのことを考えてみたまえ。

青シソと赤シソはもっとも危険であるから、絶対に近くに植えてはいけない。赤シソは梅干しを漬けたりシソジュースを作るぐらいしか用途がなさそうだから、花が咲く前にさっさと収穫して株ごと撤去しろ。これだけでも危険性は大幅に低下する。スペースが限られているなら赤シソはあきらめろ。

なお、十分な検証は行っていないが、このほかのシソ科の植物も交雑の危険がある。極力分離して植え付けるべし。

交雑の危機。育苗は同じプランターでやっても、植え付けは必ず分離すること

こぼれ種

翌年は「こぼれ種」から勝手に生えてくる。が、これで間に合わせようなどとケチくさい考えを起こしてはいけない。タネからまき直せ

こぼれ種から発芽したものは風味が落ちるから、見つけ次第引っこ抜くように。とくに、交雑したタネから発芽したものが混じっていると始末に負えない事態に発展しかねない。