コンポスト容器

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使い方は案外難しい

コンポスト容器の利用は多くの地方自治体が推奨しており、購入に際しては補助を受けられるケースが多い。生ゴミの減量に役立つうえ、ほとんど無料で堆肥を用意できれば家庭園芸のコスト削減も期待できる。

しかし、コンポスト容器の利用はそれほど簡単ではない。充実した堆肥を作るためには手間もかかり、ノウハウも必要だ。

コンポスト容器を利用する際、もっとも難しいのが水分管理だ。「コンポスト容器初心者」が生ゴミをそのまま投入して利用すると水分過多になり、いつまでたっても発酵が進まないばかりか、臭気も目立ってきてしまう。

  • 投入物は細かく切る
  • 極力水を切ってから投入する
  • 定期的に内部を攪拌する
  • ぬかを投入して発酵を促進する。

といった対策が考えられるが、なかなかうまくいかず苦戦しているケースが目立つようである。

複数設置

コンポスト容器を複数設置して使い回すことはきわめて有効だ。生ゴミを投入するコンポスト容器と、投入を停止して発酵を進めるコンポスト容器とに使い分ける。

投入を停止している容器には水分が追加されることもなくなる。発酵の条件が格段に改善され、堆肥化も進みやすい。

大きなコンポスト容器を1台設置するよりも、小さめの容器を複数設置するほうが使い勝手がよいのである。

生ゴミ処理機と併用

コンポスト容器の利用を簡単にする方法の一つが、生ゴミ処理機の併用であろう。生ゴミ処理機で処理してからコンポスト容器に投入すれば、水分管理の問題は大幅に軽減される。コンポスト容器と同様、補助を受けられる自治体も増えてきているから、ぜひ導入したいところだ。

生ゴミ処理機を併用した場合でも、定期的な攪拌は必要だ。ぬかの投入もおこなったほうが、処理速度は高まる。

設置スペース

使い方をマスターしたとしても、まだ課題が残されている。設置スペースの捻出だ。

地上設置型のコンポスト容器はかなり場所をとるうえ、景観的にもたいへん目障りである。
スペースをとる地上設置型コンポスト容器
こんなに目障りでは、複数設置するなど「もってのほか」であろう。

埋込式コンポスト容器

スペースの問題を解決するには、埋込式のコンポスト容器が便利だ。地上設置型のように目障りではない。十分な検証はまだ行えていないが、処理速度も地上設置型より優れているようだ。
埋込式コンポスト容器

埋込式コンポスト容器「ミラコンポ」(広田産業株式会社)

埋込式のコンポスト容器を設置するにあたっては、本体が隠れる程度の穴を掘る必要がある。たいへんだが、がんばれ。穴は1度掘ればすむからな。

設置する場所だが、水たまりになるようなところはもちろんダメだ。できれば周囲よりも水がたまりにくいところがいい。ほかの部分よりも盛り土した花壇を造営し、その中に設置することを勧める。たいへんだが、がんばれ。花壇は1度造営すればずっと使えるからな。

しかし、こうすると花壇のスペースが有効に使えないという問題が発生する。そこで、筆者は思いついた。プランタースタンドを上にかぶせることだ。

埋込式コンポスト容器

Genius!

写真をご覧いただければ、もう説明は要らないだろう。これならコンポスト容器の設置台数を倍増することもたやすい。