簡単で効果的
コンポスト容器の利用は多くの地方自治体が推奨しており、購入に際しては補助を受けられるケースが多い。いっぽう、雨水タンクに対する購入補助を実施している自治体は、まだ多くはない。
しかしながら、雨水タンクはコンポスト容器よりも設置や使い方が格段に簡単で有益だ。
- 水の使用量を節約
- 当然低コスト化をはかれる
- 住居周囲の湿気を防止
- 下水道への負荷軽減
- 災害対策として極めて有効
といったメリットが考えられる。使い方が難しく設置にも制約や困難が伴うコンポスト容器よりも、雨水タンクに対する購入補助を拡充したほうが効果は高そうだ。
雨水タンク80L(株式会社ミツギロン)
設置方法
ほとんどの製品は雨どいの途中をギコギコ切断して、雨水タンクへの分岐ホースを取り付ける設計だ。分岐ホースや金具などが付属しており、説明書に従って作業すれば簡単に設置できる。
洗車や打ち水での利用、そして防災対策も考えると、最低でも2台は設置したいところだ。それでも晴天が続くと貯水がなくなることはある。
晴天が続き貯水がなくなった場合にもタンクを有効に活用できるよう、浴室のすぐ外に設置するとよい。こうすればバスポンプで残り湯を移して使える。
ただし、風呂の残り湯には有機物質が多く、連続して灌水に使用すると分解が追いつかない。植物の灌水に風呂の残り湯は頻繁に使わないほうがよいだろう。
小技?
雨水タンク80L(ミツギロン製)の場合、タンクへの給水とドレンのホース取り付けを付属の説明書と逆にすると、余分に水をためられるようになるぞ。ただし、タンク本体はパンパンにふくれる。3年間使用した限りではトラブルは起きていないが、タンクの寿命が短くなるおそれがある。また、このほかにも思わぬ落とし穴が潜んでいる可能性もある。貯水量は増えるが、あくまでも自己責任でやっていただきたい。