ミョウガ(茗荷)

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空きスペースの活用にはもってこい

日陰にむちゃくちゃ強い!

日当たりが劣悪でもたいへんよく育つ、厚かましい植物である。そして採算性も高い。

スーパーのミョウガはほんのちょびっとのパックで298円ぐらいすることもよくある。一度にたいした量を消費しないのに日持ちしないから、1シーズン分を買ってすますとなると相当な出費になる。

いっぽう、ミョウガの苗は1袋298円ぐらい。2袋も用意すれば、どんどん増えて2、3年すると買わなくてすむようになるぞ。

自家栽培なら必要なときにつみ取ればいいんだから、保存の問題も発生しない。そうめんをゆでている間に必要な分だけ摘んでくればいいから保管場所も不要で合理的だ。

最近は袋入りの苗を売っているから、そういうのを使う。葉も出ていないし枯れ木の根のようで、こんなのから育つものかと不安になるが、心配は無用だ。どんどん増えていくぞ。

スペースに余裕があれば、2株用意したいところだ。筆者の経験では、2株入れたほうが1株のときよりも倍以上増える。

育て方

できれば地植えがいい。草丈は想像以上に高く伸びるから、景観的にはやや鬱陶しい。栽培面積はそれなりに必要だが、日陰でもかまわないんだからスペースの確保は容易だ。

プランターでの栽培も可能だが、できるだけ大型のものにしろ。それでも、地植えのようには増えてくれないだろう。

こんなところでも育つ

いったん植え付けるとどんどん増えて何年も収穫でき、たいへんお得である。しかし、できれば毎年1株ずつは新しい株を追加したほうが生育も風味も良くなる。

増えすぎて株が込んできたら、適宜間引きする。間引きした株は捨ててしまってもかまわないが、近所に「おすそ分け」してあげれば、少しは「いい男」になれるだろう。

フキとの混植

ミョウガはフキと同じスペースに混植できる。ミョウガは日当たりが良すぎると元気がなくなる「もやしっ子」だが、この栽培方法だとフキによって適当に日陰ができ、ミョウガの生育も良くなる。

収穫時期もずれるから、何ら問題は生じない。2~3月にフキノトウ、4~5月はフキの茎、5月下旬にフキの茎をあらかた刈り取って地面に日が当たるようになると、6月からは「ミョウガ帝国」が到来する。ミョウガの収穫は7月ごろからになる。

斜面にフキとミョウガを混植

収穫

食べるのはつぼみ(花穂)だ。花が開く前に摘み取る必要がある。タイミングを逃すな。

ミョウガ

こうして花穂が出始めたら食べごろを逃さないように監視する。

監視を怠るとこうなる

監視を怠るとすぐこうなる。

一度にたくさん収穫できてしまったら、甘酢漬けにでもして保存する。甘酢漬けにして冷蔵すれば1カ月間ぐらいは保存がきくだろう。しかし、腹をこわしても当方では責任を負わないから、自己責任で判断していただきたい。