パセリ

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パセリ

優れた採算性!

シソミツバと並んで家庭菜園での採算性が高い作物である。

スーパーのパセリはちっぽけなパックで98円ぐらいはする。一度にたいした量を消費しないのに日持ちしないから、すべてを買ってすますとなると相当な出費になる。

いっぽう、パセリの苗は1株68円ぐらい。1人あたり2株あれば1年以上パセリを買う必要はなくなるぞ。

自家栽培なら必要なときにつみ取ればいいんだから、保存の問題も発生しない。スープを温めている間や盛りつけた刺身を冷蔵庫でしめている間に必要な分だけ摘んでくればいいから保管場所も不要で合理的だ。

苗か種か?

種から育てることも可能だが、パセリを種から育てようとすると気が遠くなるほど時間がかかる。イライラしながら生育を待つのは、精神衛生上有害でありお勧めできない。発芽後しばらくは虫にも食われやすいから、手入れも面倒だ。苗にしろ

育て方

春から夏は虫に食われやすい。地植えにすると丸坊主にされるおそれがある。

プランターで栽培すれば地植えよりもだいぶんマシになるが、まだ不十分だ。地面から離す工夫が必要だ。筆者はブロック塀にかけたハンギングで育苗している。こうすれば被害は大幅に軽減できるだろう。

害虫対策として地面から離す

乾燥を嫌うが、ナメクジの襲来する時季にはやや水を控えるのも手だ。多少しおれることもあるだろうが、パセリはヤワじゃないぞ。

土はなんでもいい。買うならいちばん安い園芸用土で十分だ。パセリごときに金なんかかける必要はない!

最初の生育は日なたのほうが早い。しかし、日に当てすぎると硬くなるし風味もいまひとつだ。とくに夏の場合、ある程度育ったらかんかん照りになるところからは移動させたほうがいいな。肥料はやりたければ適当に与えてもいいが、あんまり必要性はないぞ。だいたい、パセリの分際で肥料などぜいたくだ。

花芽が付いたらすぐに摘んでしまえ。花を咲かせると風味が落ちる。1年以上葉は出てくるが、硬くなったり香りが落ちてきたりするから、1年たったら新しい苗と入れ替えたほうがよい。

害虫

前述したように、小さいうちはナメクジにやられやすい。日ごろからコウガイビルを丁重にもてなしておく必要がある。

ついでにアゲハの幼虫の毛虫やヨトウムシほか、さまざまなイモムシが来る。要注意だ。こいつらは使い古しの割りばしでつまんで捨てろ。毎晩風呂上がりにはしを持って監視をすると効率的だろう。

収穫

手で葉っぱだけむしり取らずに根に近い方からはさみで切るようにしろ。こうしないと根のあたりが込みすぎて、病害虫も招きやすくなる。

諸説あるようだが、収穫はできるだけ内側からやるといい。内側から収穫すると株もとの風通しが良くなるから、病害虫を防ぐ効果を期待できる。