小袋川橋梁橋台

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今どきの景色、さりげなくレンガ2017年は東海道本線の横浜-国府津間が開通して130周年。あちこちで企画が展開されているようだ。
が、しかし、130年前の施設は残っているのであろうか。保土ケ谷-東戸塚の間にある清水谷戸トンネルは、明らかに、公式にその歴史を担保された施設といえよう。「ほかにはないのか?」ということで、ついでがあれば探し回り、見つけたのがここだ。大船-藤沢間の現在は貨物線になっている線路を支えている、小袋川橋梁の橋台である。河川名は「小袋谷川」だが、橋梁の銘板は「小袋川」になっている。
場所はこの地点である。

本当に130年前のものなのか?まだ確証は得られていない。しかしながら、関東大震災(1923)ではレンガの建造物に甚大な被害が発生した。以降はレンガが徹底的に嫌われ、コンクリートが好まれるようになった。東京駅の丸の内口駅舎も震災後の建築であれば鉄筋コンクリート造になっていたことだろう。レンガの構造物は関東大震災以前のものとみてほぼ間違いない。
なので、この橋台は130年前、すなわち1887年の東海道本線横浜-国府津間開業時のものである可能性が高い。

気長に、証拠となる資料集めをしていきたいところだ。
やや黒っぽいレンガ
上り東京側
現在の銘板