- アクセス難度
- 装備:歩きやすい靴
- 道路:通常
- 交通機関:あり
- 行動:0/100
明治期に海軍が工事を開始し、1921(大正10)年に完成した水源地である。
2015年に廃止されたが、2007年まで取水を続けていた。沈殿池の水こそ張られていないものの、2018年現在でも施設は残っていて、今のところかつての面影を偲ぶことができる。横須賀市水道局のサイトには古い時代の写真が掲載されている。
しかし、地元の愛川町が跡地を取得することになり、今後なんらかの開発が進められる模様だ。
半原の集落には駐車できる場所がないので、近くの県立あいかわ公園駐車場から探索するのがよい。俯瞰の写真を撮影するために高いところに登ったり、中津川沿いの水源施設の周囲をめぐったりすると、なかなかの運動になる歩きだ。
冒頭の写真では施設全体を俯瞰している。下は俯瞰で沈殿池をアップしたカット。横須賀市水道局のサイトに記述のある、昭和初期に周壁を1mかさ上げした痕跡が見てとれる。
下の写真で沈殿池の右側(南側、中津川上流方向)には、白い建物と、その下方向に水槽のような設備が連なっている。
隣接する建物には「薬品室」とあった。水槽のような設備は青山水源地でも見た「混薬水路」なのかもしれない。
跡地の周囲はぐるりとフェンスで囲まれており、通常はすき間から見学するしかない。
跡地の北側に正門があり、管理事務所をはじめ古そうな建物も残っている。
さて、跡地の南側から中津川を遡ったところには、水源の設備も残っている。門扉に遮られ立ち入りはできないが、水源からのトンネルの様子をうかがうことができる。
この先には取水口がある。中津川の対岸から至近距離のはずだが、草木が茂る季節であり、見渡すことができなかった。秋から冬に撮影を試みる計画である。