愛川第1発電所

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愛川第1発電所は宮ヶ瀬ダムの直下にある。外から様子をうかがい知ることはできないが、内部見学会がときどき開催される。宮ヶ瀬ダムは国土交通省の管轄だが、愛川第1発電所は神奈川県企業庁の管轄。
愛川第1発電所見学の「目玉」は地下にあるこの水車ピット。
見学会の日程は神奈川県企業庁のサイトを参照。春から秋の宮ヶ瀬ダム観光放流に合わせた日程で見学会を開催している。

発電所は屋上に丸いのが乗っかった四角い建物。宮ヶ瀬ダム堤体の真下にある。水車ピットをはじめ発電所の設備は中津川の水面と同レベルの地下にある。
宮ヶ瀬ダム天端から発電所を見下ろす

「発電所入口」を入ったらすぐに階段で地下3階まで下ります。貸し出されるヘルメット着用。なお、見学会で貸し出されるヘルメット内側には都度交換する紙製の帽子が付いていますから、アブラ性のオッサンがかぶった後でも安心です。
ヘルメットを借りて内部へ

発電機上部に到着。係のおじさんが説明してくれます。
地下の発電機室

フロアの真ん中に鎮座しているのが同期発電機。飛び出しているのは励磁機の部分であります。1995年東芝製です。
同期発電機励磁機部分

発電機はデカ過ぎて持ち出せないので、点検もこの場所でやります。したがって、天井には点検時に使用するクレーンが設置されています。地下3階にもかかわらず天井が高く、巨大な空間。
発電機室天井には点検用のクレーン

おそらくメンテナンスの道具や交換部品であろう品々が木箱に収められている。こういう用途にはやはり木箱なのでしょう。
木箱が並ぶ

もう1階下りると調速機がありメーターがいろいろ並んでおります。
計器類

動き出したらそう簡単には止まりそうにない発電機のブレーキには圧縮空気を使っていると。
空気タンク

壁に掛けられた工具いろいろ。
壁に掛けられた工具

もう1階下りると、殺風景なフロアに巨大な鉄管。ダムから送られてきた水がこのぶっとい鉄管の中を通り、壁の奥にある水車をグルングルン回すという仕掛け。
水圧鉄管

で、グルングルン回っている水車の上に伸びた主軸を見られるのが水車ピット。最初の動画のやつです。
いつも回っているわけではなく、電力ピークに稼働するそうです。夏場だと昼の冷房用の時間帯となりますが、回っているのを見られるかどうかは日ごろの行い次第であります。
水車ピット