城山ダムの放流を見た2016年9月の日、相模ダムも洪水吐ゲートから放流中であった。クルマなら30分あれば両ダム間を移動できるから、相模ダムにも行かない手はない。
城山ダムに比べると、水流が見られる洪水吐ゲートからの放流頻度は低い。城山ダムが洪水吐ゲートから放流していても、相模ダムは放流していないことが多いようだ。
この時点での放流量は、およそ毎秒54立方メートルであった。まずはダム天端から放流の様子を見る。洪水吐ゲート5門のうち、1門から放流中。
ダムを見渡せるポイントはなかなか見当たらない。しかし、国道20号線の中央自動車道相模湖東出口からすぐ近くに、樹木がうるさいものの、かろうじて展望のきくポイントがある。
国道20号線は交通量も多い。駐車は難しいので、小原の郷や相模湖交流センターの駐車場を利用するのが無難だろう。
放流中は1門だが、もう1つのゲートからも中途半端に水が流れているのはなんでだろう?と思っていた。後日、相模ダムの公開イベントで伺った話では、1門が漂流物を噛み込んでしまい、故障中だったそうだ。それで水が漏れ出してしまっている。ゲートを開けるのは簡単だが、閉じるほうは確認が必要で、手がかかる作業らしい。
さて、2016年の最初の訪問では1門放流中の状態しか目にすることができなかったが、その後もしつこく撮影を試みている。
2018年秋にようやく、5門すべてから放流している様子を記録できた。
このとき洪水吐ゲート放流量は毎秒およそ620立方メートルであった。放水量は十分多く天候にも恵まれたが、台風通過後で水は濁っている。ダムの神様はそう簡単にいい写真を撮影させてはくれない。
5門放流中の動画も掲載しておく。まずは国道20号線から俯瞰。
そして天端より。