- アクセス難度
- 装備:水遊び
- 道路:山岳路
- 交通機関:実用困難
- 行動:30/100(山歩き、道標未整備、ヤマビル注意)
最初に水沢川を渡る新八丁橋の上から様子を見ておこう。
まずは通常時(冬季)、宮ヶ瀬湖貯水率98%の日。眼下には水沢川を渡る旧道の橋、旧八丁橋があるが、路面まで水没している。滝なんてどこにもないね。
そして大雨に備え、ダムが水位を下げて運用される夏季。水面は大幅に下がっている。
ほら、滝が見えるだろう?旧八丁橋の先で早戸川に流れ落ちているのが八丁の滝である。
宮ヶ瀬湖の水位が低いときにだけ見ることができるのが、この八丁の滝なのだ。
画面右上には、新八丁橋が見える。その下に架かるのが旧八丁橋だ。
8月下旬のこの日の宮ヶ瀬湖貯水率は63%であった。滝を見られるのはダムが洪水期貯水池運用となる6月後半から10月前半の、貯水率が低いときに限られる。この期間には洪水に備え、それ以外の時期の75%を「満水量」として運用されるのだ。洪水期貯水池運用時の貯水率63%は通常時の貯水率47.25%に、通常時の貯水率63%は洪水期貯水池運用時の貯水率84%に相当することになる。
滝は右側の古い橋、旧道の八丁橋をくぐって落ちてくる流れだ。その左の高さのある水流は、道志川の水を宮ヶ瀬ダムに供給する道志導水路の放水口である。相模原市緑区青根の道志ダム近くからトンネルで送水している。さらに左側は早戸大滝方面から流れてきた早戸川に設置された堰堤。
宮ヶ瀬ダム建設前はもっと高さのある滝だったという。現在、滝の直下の河床はそれほど深くないが、ダム湖の水位が変化する際に土砂が堆積して浅くなったようだ。
釣り人には人気のスポットらしい。道志導水路が放水していなければ川を渡ることもできそうだが、注意が必要である。この日は放水量が多く、泳ぐつもりでなければ対岸に渡ることはできそうになかった。
探訪は宮ヶ瀬湖の水位が低い時季に限られる。その場合の持ち物はこんな感じだ。
- 軍手:河原に下りるときに便利。ケガ防止にもなる。
- 塩:ヤマビル対策。晴れていたが河原に下りる林の中にチラホラいた。靴や靴下、ズボンの裾に塗ったくったり、食いつかれたときに振りかける。
- 長袖、長ズボン:途中草が茂っている可能性がある。
- 帽子:河原には日差しを遮るものなし。
- マリンシューズ:あれば楽しめる。
- 水着:あれば楽しめる。
ヤマビルは道路から川に下る林の中が危ない。石ころの河原に下りてしまえば平気だ。水量が適当で晴れている日なら、いろいろ楽しめる。食い物飲み物など適当に。
新八丁橋のたもとから、河原に下りる踏み分け道が付けられている。若干急なところもあるが、釣り人が頻繁に使うので道ははっきりしている。
では、河原に向けて下っていこう。ガードレールの脇をすり抜け、しばらく林の中を下る。このあたりではヤマビルに注意。
下りが一段落したら、旧道の橋のたもとから旧道を上流側に回る。旧道をブロックするフェンスの左側から川に下りると小滝に着く。暑い日だったが、ここには上流からの涼しい風が吹いていた。
引き返して滝のほうに向かう。途中、若干道を外れて八丁の滝の落ち口を見る。
振り返って旧道の八丁橋を見上げる。このあたりも水位が高いと湖底に沈む地点だ。
落ち口から離れ、やや高いところを回り込んで早戸川の河原に下りていく。上方に見える新八丁橋の右側から斜面を下り、新八丁橋の下の旧橋の近くを通り、右側に広がる岩の斜面上あたりに出てくる。ご覧のとおり、新八丁橋からの経路は距離もわずかで、高低差もたいしたことはない。林の中でヤマビルに注意することさえ忘れなければ、難路ということはない。
最後は岩場の斜面を下って河原に下りるのだが、岩が湿っているときは滑りやすそうなので注意。乾いていれば特に問題なしだ。
ここまでの写真で経路の想像がつく方なら、容易に到達できるだろう。大勢押し掛けると迷惑がかかるおそれもあるので、説明はこの程度に留めておく。
河原に下りれば、この眺め。水遊びも楽しい。
駐車スペースについては、Google先生のストリートビューで予習してくださいませ。ええ、そういうことです。