- アクセス難度
- 装備:なし
- 道路:通常
- 交通機関:本数少
- 行動:0/100
道志川の水を宮ヶ瀬ダムに貯水する。宮ヶ瀬ダムに貯めた水は必要に応じて道志川に戻す。神奈川県が水不足知らずでいられるこの仕掛けを支えているのが、2つの導水路である。
導水路の果たす役割の解説は、宮ヶ瀬ダムのサイトがわかりやすい。県内の河川やダム、導水路の関係は「神奈川の水利用と総合運用のしくみ」の下の方にある図で把握できる。
このページでは道志導水路で宮ヶ瀬ダムに取り込まれた水を道志川に戻す、津久井導水路を見る。
津久井導水路の取入口は宮ヶ瀬ダムと石小屋ダムの間、石小屋湖に設置されている。上の写真でも位置関係は分かるが、地図で示すとこの地点である。
この日は石小屋湖の水位が低かった。構造物全体を見るには好都合である。
点検用のハシゴと取入口。ここから約5kmのトンネルで道志川に送水している。もっとも、この日はほとんど水を送っていないようであったが。
津久井導水路の水が道志川に戻る放水口は青山沈殿池の敷地に隣接している。下図の地点である。
明治時代の取水ゲート跡の背後に、放水口が設けられている。青山沈殿池の見学を申し込んで敷地に入らせてもらえば、この放水口を間近に見ることが可能だ。
水が不足気味になっていた2016年8月のこの日には、かなりの勢いで放水されていた。こうして必要に応じて宮ヶ瀬ダムの水を戻し、道志川を維持するとともに、下流の津久井湖や取水堰の水量を確保している。
なお、このページに掲載した宮ヶ瀬ダムと道志川を連結する「津久井導水路」のほかに、沼本ダムと津久井分水池を結ぶ「津久井導水路」もある。前者は国土交通省関東地方整備局の管理なのに対し、後者は神奈川県が管理している。同じ名称なのが紛らわしい。