寒川浄水場

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第3浄水場本館のアンテナがランドマーク神奈川県営水道の創設とともに1936(昭和11)年に完成した浄水場である。その後、第2浄水場、第3浄水場が追加され、設備の拡張に合わせ寒川取水堰も整備された。
創設当初の第1浄水場は1984年に廃止されたが、別ページに掲載している水道記念館は当時のポンプ所の建物を利用している。
創設当初の施設では、相模川左岸(下流に向かって左側)に取水口や沈砂池も残っており、一日あたり約10万立方メートルを取水しているという(下の地図の位置)。しかし、この取水口や沈砂池には通常近づけず、施設公開日にも見学はできなかった。

この記事では2018年の水道週間に合わせた施設公開日に撮影した写真を掲載している。冒頭の写真は第2浄水場の凝集沈殿池から見た第3浄水場本館である。赤白に塗られたアンテナ鉄塔が水面に映る。
この日の施設公開では、おもに第2浄水場を見学するコースが設定されていた。沈殿池の背景を圏央道が横切る。圏央道上下線高架の間には、大山が顔をのぞかせている。
圏央道がなければ眺めは雄大なのだが

沈殿池下流川の水は、この青さと透明度だ。
青い水の景色が浄水場の魅力

ろ過池を洗浄するデモンストレーションもおこなわれていた。水を逆流させて汚れを取り除き、ろ過池は再び澄んだ水で満たされる。
水を抜く
逆流させる
再び水を注入
透き通った水で満たされた

公共施設内だからか目立った宣伝はされていないが、敷地の一角には「水の神」がまつられている。どんなに施設を充実させたところで、雨や川の流れを人の力で制御できる範囲には限界がある。「神頼み」はやはり必要なのだろう。
鳥居に向かい右側に石碑もある