丹沢湖を貯水池とし、三保ダムの落差を利用している発電所。
発電所背後の山肌を下る水圧鉄管の裏側は丹沢湖。下の写真左側の建造物が取水設備である。この写真は丹沢湖の水位が大幅に低下した日に撮影しており、設備の下のほうまで見えている。
いつものように、看板の写真を掲載して説明を端折る。田ノ入発電所建屋の横に、三保ダムと発電所の鳥瞰図が設置されている。
発電に使用した水は、毎秒12立方メートル以上が河川を維持するための水量として河内川に放水されている。
三保ダムができる前、この場所には田ノ入取水堰という施設があり、下流の嵐発電所に送る水を取水していた。『仮面ライダー』のロケ地にもなった。昭和40年代生まれのおっさんたちは目頭を熱くすること間違いないサイトがある。当時の巻上機が三保ダム下の「ダム広場」に展示されている。
三保ダムの建設に合わせて、田ノ入発電所が設置され、同時に嵐発電所に送水する施設も田ノ入取水堰から更新された。洗濯機のように一日中水がぐるぐる回っているのが嵐発電所へ送る水と河川維持水量として河内川に流す水を分ける分水槽だ。