- アクセス難度
- 装備:トレッキング
- 道路:山岳路
- 交通機関:なし
- 行動:50/100(登山道、急峻、道標未整備、徒歩4時間以上)
2017年、2018年と、屁理屈を編み出して『神奈川水めぐり』というこのサイトに強引に掲載し続けてきたのが「須走まぼろしの滝」である。酒匂川の源流の一つと考えられるから、これでいいのである。
昨年2018年は土砂災害により「ふじあざみライン」の開通が遅れ、さらには富士山の積雪不足で水量も足りず、悔しい思いをした。今年は早めの時期に、残雪を絡めた景色を狙った。実行は2019年5月8日。前日にはいくらか積雪もあり、雪景色には期待ができそうだ。
当日の経路に関しては2017年、2018年とほぼ変わらないので、地図は割愛する。過去のページを参照していただきたい(作成するのが面倒なだけなのがミエミエだが)。
朝は五合目駐車場にも雪が残っていた。遠くには箱根の山並み、そして相模湾。江の島も見えていた。
雪景色の樹林を登っていく。今シーズン、雪景色のなかを歩くのは最後だろう。
火山礫の斜面をトラバースする区間から振り返る。五合目駐車場、山中湖、丹沢の山並み。
富士山を見上げる。雪もたっぷりで、期待が高まる。
雪が解けて滝が流れ始めるのは、日の光に十分当たってからだ。まずは、雪渓の向こうに箱根の山や相模湾、丹沢の山並みを見渡しながら、標高の高いところを目指して登っていく。雪渓の上を歩くのは避けるように。雪解け水が下を流れていて、踏み抜くと大けがをする恐れがある。
2240m地点に到達。もう少しだけ季節が進むと、ここで幾筋かの流れが合流する景色を見られるはずだが、まだ早いようだ。今回は2018年に訪ねた2430m地点はあきらめる。解けた雪は再び雪の下に流れ込んでいく。
もう少し下の、2200m地点。雪解けらしい景色があった。
雪解け水の流れは少しだけ顔を出しては、再び雪の下に隠れ。
2150m地点に戻る。冒頭の写真もここでのカットだ。
2150m地点の付近では、表情豊かな水を楽しめる。
最下流にも、まだ雪は残っていた。
この日は須走口五合目の駐車場から標高2240mの地点まで、往復7時間をかけた。富士山にかかる雲が動くのを待つ時間や、流れはじめを待つ時間が含まれている。相変わらず根気が要る滝見である。