- アクセス難度
- 装備:トレッキング
- 道路:狭小区間、未舗装
- 交通機関:実用困難
- 行動:100/100(登山道、急峻、徒渉、道標未整備、ヤマビル注意、クマ注意、悪条件、徒歩4時間以上)
2018年4月27日、2017年5月からほぼ1年ぶりに早戸大滝を訪問した。今回は早戸大滝の落ち口も探索している(じつを言うと、2017年にはトラバースが怖くて引き返した)。
経路の条件は2017年の訪問時とほぼ同様だ。春になり森林整備が再開され、一時は流失していた丸太橋も架け直されている。光線の条件は2017年のほうが格段によかったので、滝壺や「展望台」からの写真は2017年のページも参照していただきたい。
まずは、お断りを。
「弊サイトでは到達するのが極度に難しいところへ行く記事や、やたらカネがかかる場所を訪ねる記事はやらない。」という方針を原則としていますが、この滝に到達するのはかなり困難で、危険な箇所も通過します。
次に、以降の記事を簡略にするための説明。
- 下流に向かって右側が「右岸」
- 下流に向かって左側が「左岸」
当日の経路。マーカーをポイントすると説明(というほどでもない)が表示される。魚止橋から早戸大滝の落ち口、滝壺をめぐり往復6時間30分程度かかった。今回は曇りがちの日で、光線の変化を待つための時間をほとんど費やしていない。落ち口を訪問したにもかかわらず、2017年よりも1時間以上短い時間で往復している。
今回は4月25日にまとまった降雨があり、それから中一日空けてのタイミングである。水量は2017年の訪問時よりも多めであった。魚止橋の堰堤では下の写真のような水量であった。
山仕事の人たちが入っている。ここ伝道まで行けるのは作業の車のみ。
最初に小さな沢を渡る地点。水はやや多いが徒渉には問題なし。徒渉したら踏み跡に従い、右側のほうに続く作業道を登っていくのは2017年と同じ。
造林小屋の傾き具合。2017年と比べ、それほどひどくはなっていないようだ。ボロボロなことに変わりはないが、雨露をしのげる程度のコンディションは維持している。
造林小屋から最初の丸太橋までで通過する桟道は相変わらず危険である。しかし、森林作業の人たちがいくらか補修をしてくれている。
いちばん苦手なこの桟道は相変わらずだ。ロープもぶらんぶらん。万が一(もうちょっと確率は高そうだが)のときには命綱になってくれそうではあるが。
最初の丸太橋を見下ろす。この先から橋まで、ロープを伝って急斜面を下りる。
まだ真新しい。下は丸太橋が修復される前に誰かが渡したものだろうか。
最初の丸太橋の地点は、以前に比べ川が深くなってしまったようだ。丸太橋がない場合、腰まで水につかる覚悟が要りそうだ。2016年秋の偵察時や、2017年の写真とも見比べていただきたい。
最初の丸太橋から2番目の丸太橋までは右岸を進む。経路は川沿いの崖をへつるコースと、高巻きするコースの二つ。高巻きのほうが安全だ。高巻きの道は森林作業のためにロープを設置するなど、いくらか手が入れられている。
2番目の丸太橋は2017年に比べやや下流側に架けられている。左岸に渡ったらロープでやや登る。
3番目の丸太橋で再び右岸に渡る。2017年には2連だったが、2018年は1本で済ませている。
雷平。早戸大滝方面は向かって左側の大滝沢に進む。丸太橋のおかげで、魚止橋から雷平まで1時間強で到着できた。ここまでの丸太橋がなければ、徒渉すべき地点の見極めや靴の履き替えに時間を要し、1時間半以上はかかってしまいそうだ。
雷平では大滝沢を左岸に渡る。ここまでは丸太橋が設置されていた。
2017年には、雷平の上流で大滝沢を左岸から右岸に渡る地点にも簡易な丸太橋が用意されていたが、2018年は橋がなく徒渉が必要になった。
これより上流では、ケルンやリボンを参考に徒渉を繰り返さねばならないのは相変わらずだ。そのケルンもリボンも、雨で流路が変わるとあてにはできなくなるかもしれない。ルートの見極めが必要だ。
見落としが多いといわれる徒渉地点。直進は本谷沢。目指す早戸大滝のある大滝沢へは徒渉して左折せねばならない。GPSデバイスを使用していれば、見落とすことはほぼなさそうだが。2017年のページも参照。
今回は滝を下から見上げる地点は通らず、「展望台」に直登した。2017年よりも季節の進みが早いようで、昨年より10日以上早いにもかかわらずすでに緑が濃く、見通しがききそうになかったからだ。
まずは、今回の目当てである落ち口を目指す。展望台の先で滝壺への経路は右に分岐。そして落ち口への経路は左側、直進方向だ。
そしていちばん危ないのは、落ち口に到達する手前のトラバースだ。左上の方に見えるロープを頼りに急な斜面を横切る。ここでは手足で確実に3点をホールドするっていう原則は守れない。
超絶危険トラバースをクリアしても、まだこんな道が続くけれど、落ち口まではすぐだ。
ここから50m落ちている。このページ冒頭の写真は左岸側から見ている。
2017年同様に、滝壺にも立ち寄っている。ただ、今回はやや水量が多く、滝壺にはしぶきが盛大に降り注いでいた。狭い滝壺ではカメラのレンズもすぐにずぶ濡れになってしまう感じで、撮影には向かなかった。
滝壺への経路は相変わらず危険だ。とくに滝壺側のロープの固定は頼りない。
最後に昨年同様の決まり文句を。事故が起きるとイロイロうるさいことをいう無粋な連中が出てきますから、いらっしゃる方は気をつけてお願いします。