おおよそこんなルートで見学する。
これまでの実績では、毎年夏休みに内部見学会が開催される。2018年は7月29日である。事前申し込みの必要はなく、当日指定された時間帯に行けば見学可能だ。
2016年の開催時は同日に観光放流も実施されていたので、普段に比べると宮ヶ瀬ダムは大賑わいだった。しかし、内部見学のために大行列したりはしなかった。
ダムで働く人たちは普段客商売に慣れているわけではないと思うが、なかなかホスピタリティが感じられるイベントだ。狭いフーチング階段への入口では、いくらか待ち時間が発生するが、ミスト発生機が用意されていたりミネラルウォーターのサービスがあった。
点検用の階段、フーチング階段を下りる。ここを通ってみたかったのだ。高低差は大きいが整備は非常に行き届いていて、危険なところはない。
この高さを下りる。上の写真での人間の大きさと比べないとスケール感がピンとこないけれど。
フーチング階段には残り距離を示す案内。見学会に合わせて掲出された模様だ。先が見えれば「脚が笑う」のもいくらか軽減できるんじゃなかろうか。
公開部分の最低地点。当日は気がつかなかったが、撮影してきた写真を見て、手すりがきれいに掃除されていることに気がついた。
そういえば、撮影のために手すりに触ったり三脚をかけても汚れることはまったくなかった。内部公開には力を入れている様子だ。
ここから堤体に入ります。閉所恐怖症の人は緊張するぞ。私はかなりビビっている。
機械らしくて、カッコイイ。
普段は作業に従事する人の移動に使うことはほとんどないそうで、専ら資材の運搬に使われているという。人は歩いて内部の階段を上り下りし、点検している。
ワイヤでダムの傾きを計測する装置「プラムライン」もあるが、あいにく撮影禁止であった。大変興味深い装置なので、見学会のときには注目。
洪水吐。前後二段構えのゲートで放水する。観光放流ではこのゲートを操作している。前後二重にゲートが設置されているものの、通常使用しているのは片側だけだそうだ。片方は予備的な役割である。